【人類のタブー】人間を食べるとどうなるのか?【カニバリズム】

 

食べる。これは人間に限らずすべての生物が行う行為である。

肉、魚、野菜・・・

鶏、豚、牛、あるいは馬、うさぎ、猪・・・

人間は食に貪欲でこれまで様々なものを口にしてきましたが「人肉」だけは禁忌であるとされてきた。

人間が人間を食することは世界的に見てもタブーでありあってはならないことだ。

しかしなぜ禁止なのか、人肉を食べるとどうなってしまうのか、これまで食べた人物はいるのか。

解明していこう。

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カニバリズムの語源

そもそもカニバリズムという言葉の語源は何なのか。

これはスペイン語の「Canibal-カニバル」に由来します。

カニバルとはカリブ族のことであり、スペインの航海士たちの間で「カリブ族は人間を食べる」と信じられてきた。

そのため「カリブ=食人嗜好」という意味合いになった。

 

 

人肉を食するとどうなるか

まず人間は食するには非常に汚染されているため感染症や食中毒を引き起こす可能性が高い。

そしてもうひとつ「クールー病」という病にかかる可能性が高い。

クールー病とは手足が震え、方向感覚を失って歩けなくなる病気で、言語障害や痴呆になり、意識を失うこともある。約1年程で死に至るという病である。

パプアニューギニアのフォア族の間では死者が出ると慰めとして死者の肉体の一部を切り刻み、それを葉っぱにくるんで食べるという風習があった。

それによりクールー病にかかり多くのフォア族が死に至ったという。

1950年代にこの民族に食人禁止令が出され、1960年代にはこの風習がなくなったという。

それ以降クールー病にかかる者はいなくなり、食人とクールー病の因果関係が明らかになった。

 

 

人肉はどんな味がするのか

ザクロ、豚肉、羊肉とよく言われているが、ロシアの殺人鬼ニコライ・デュマガリエフによると「イノシシのような味がする」とのこと。

そしてカロリーは牛や豚に比べると低く、非常にヘルシーだそう。

美味しいのか美味しくないのかは人を選びそうである。

 

 

実在した食人鬼

 

ニコライ・デュマガリエフ

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ニコライ・デュマガリエフ

前述にあったロシアの殺人鬼。1952年生。
50人以上の女性を殺して食べた食人鬼。その肉で伝統のカザフスタン料理を調理をして、友人にも振舞っていた。

彼は写真の通りハンサムであり女性にもモテたが性的なカニバリズムではなく、人を食べるという行為自体を楽しんだ。

ニコライは調理中、調味料を切らし外へ出かけた。

そこに同じ宿泊所に住む労働者が帰ってきて「いい匂いがする」とニコライの作っていた鍋のふたを開けた。

するとそこには女性の頭部と臓器が煮立っており、これが逮捕のきっかけとなった。

 

 

エド・ゲイン

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エド・ゲイン

アメリカの殺人鬼。1906年生。

彼は墓から女性の遺体を掘り起こし、家具や服を作っていたことで有名である。

それも埋められたばかりのような遺体を狙って作っては「作品」と称していた。

そしてもちろん食肉としても好んで食べ、逮捕時には人肉が大量に保管されていたという。

彼は殺害人数は2人と他の殺人鬼と比べると比較的少ないがその異常なまでの猟奇性から20世紀最悪の殺人鬼と言われている。

 

 

 

佐川一政

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佐川一政

カニバリストは日本にも存在する。1949生。

パリ人肉事件の犯人である。

佐川がフランス留学中、友人であるオランダ人女性を殺害し屍姦。その後彼女の肉を食べたという。

 一部生のままで食べ、その他一部をフライパンで調理して食べた。

事件発覚後佐川は日本に強制送還されたが逮捕はされなかった。

現在は作家やコメンテーターとして時々公の場に出ており、また人肉を食したいとの発言もしている。

2013年に脳梗塞で倒れてからは実弟の介護を受け年金と生活保護で暮らしている。

 

 

 

生きるためには食べなくてはいけない

恐怖や狂気的に思えるカニバリズムという行為だが、

実際の事故を元にした「生きてこそ」(1993年)という映画では山で遭難した男たちが生き残るために仲間の遺体を食べるシーンがある。

決して良いことではないが、生きることとは何なのかを考えさせられるテーマである。

 

現存する生物の中で共食いを行うものはたくさんいる。

しかし人間がそれをやるには倫理に反する。

人間の肉なんてきっと美味しくないしね。

みなさんはまねしないよーに。