【怖いフリーゲーム】ゆめにっき【考察・ネタバレあり】
ゆめにっきというフリーゲームを御存じだろうか。
2004年にききやま氏によってRPGツクールにて作成されたフリーホラーゲームである。
ホラーゲームと一言に行ってもこのゲームにはいきなり脅かしてくるような幽霊が出てきたり敵を倒したりするわけでもない。
ただひたすら少女の暗い夢の世界を歩き回るゲームである。
そんなゲームのどこが面白いんだと思われるであろうがこのゲームには独特な雰囲気があり、ストーリーや説明などが一切ないためプレイした者は背景を想像し、たくさんの考察がなされている。
このゲームを作ったききやま氏についても性別すら明かされないほど謎に包まれたままである。
とても暗い雰囲気の、夢の中(という設定)の世界を歩き回るゲームです。
特にストーリーや目的はありません。歩き回るだけのゲームです。(公式サイト引用)
ゆめにっきには熱烈的なファンが存在し影響を受け沢山の二次創作が作られている。
他のホラーゲームにはない魅力があり、プレイする者を魅了し続けている。
もちろん、わたしもそのひとり。
今回はそんなゆめにっきについて紹介していく。
★ゆめにっきとは★
簡単に言えば主人公の少女(窓付き)を操作し歩き回りアイテム(エフェクト)を獲得していくゲーム。
一応エンディングは存在するがストーリーや目的はない。
ただ探索していくだけである。
出てくるキャラクターには公式名は存在せず、主人公の「窓付き」というのもファンの間でつけられた通称名だ。
★はじまり★
このゲームはあるマンションの一室からはじまる。
部屋にはベッド、テレビ、机等が置いてある。
部屋には外につながっているだろうと思われる扉があるが開けようとしても開かない。
ベランダには出れるが特に何があるわけでもない。
このゲームはゆめにっき。ベッドで眠りにつくことから始まる。
目が覚めるとまた同じ部屋。
同じ部屋だが、夢の中である。
夢の世界では外につながる扉が開くようになっており、出てみると黒い背景に12個の扉が置かれた世界に出る。
★12個の扉★
緑の扉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森の世界
赤い丸のある灰の扉・・・・・・・・・・・・・・数字の世界
白い横線がある水の扉・・・・・・・・・・・・・ブロックの世界
光る紫の扉・・・・・・・・・・・・・・・・・・ネオンの世界
真っ赤な扉・・・・・・・・・・・・・・・・・・水溜りの世界
小さい四角が重なった青い扉・・・・・・・・・・盾民族の世界
四角が内側に重なった白と茶の扉・・・・・・・・暗闇の世界
タイヤの模様みたいな灰の扉・・・・・・・・・・蝋燭の世界
四角が縦に三つ並んだ青い扉・・・・・・・・・・雪の世界
目玉二つの青い扉・・・・・・・・・・・・・・・目玉の世界
白い扉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・壁画の世界
上下に四角の紫の扉・・・・・・・・・・・・・・落書きの世界(攻略サイトより引用)
扉はそれぞれ異なる世界につながっており、その世界に入ってもまた別の世界に飛ぶなどかなりマップが広いことがわかる。
★エフェクト一覧★
電灯・・・暗い場所を明るく照らせる。
生首・・・動きが遅くなる
蛙・・・水浸しの世界の水があるところで使うと動きが速くなる テンキー1で泣き声がする
帽子とマフラー・・・雪があるところでテンキー1を押すとゆきだるまになる
傘・・・使うと雨がふる
信号・・・キャラクターやオブジェが止まる(テンキー1でON・OFF)
三角頭巾・・・テンキー1を押すと体がだんだん薄くなる
包丁・・・ほとんどのキャラクターを刺せる。テンキー1で包丁を持つ手を変える
タオル・・・テンキー1で窓付きがくしゃみをする
ぶよぶよ・・・ぶよぶよする
かさ・・・つかうと雨が降る
ゆきおんな・・・つかうと雪が降る
めだまうで・・・テンキー1を押すと扉の部屋にもどる
ふとる・・・テンキー1でおなかがなる
小人・・・窓付きが小さくなる。テンキー1で最大7人まで増やせる(テンキー3で一人消える)。
笛・・・テンキー1で音が鳴る
ネオン・・・テンキー1で色が変わる
のっぺらぼう・・・テンキー1で首が回る
なまくび・・・移動が遅くなる
ねこ・・・テンキー1で猫の声がして、キャラクターがこっちにむかってくる
自転車・・・移動速度が速くなる。テンキー1でベルがなる
ロングヘアー・・ロングヘアーになる。テンキー1で座り、放置しておくと寝る。
ブロンド・・・ブロンドヘアーになる。ロングヘアーと効果は同じ。
ウンコヘアー・・・テンキー1でハエがだせて、目印になる。
まじょ・・・テンキー1でほうきにまたがって飛ぶ
★キャラクター一覧★
窓付き・・・・・・・・・・・主人公
モノ子・・・・・・・・・・・白黒世界にいる
モノ江・・・・・・・・・・・白黒世界で特定条件を果たすと会うことのできる人物
ポニ子・・・・・・・・・・・浅瀬の家にいる人物
セコムマサダ先生・・・・・・宇宙船にいる人物
鳥人間・・・・・・・・・・・夢の世界各所にいる
マフラー子・・・・・・・・・ブロック世界にいる人物
かまくら子・・・・・・・・・雪原のかまくらで寝ている人物
火星さん・・・・・・・・・・火星地下にいる生物
キュッキュ君・・・・・・・・数字世界からいける場所にある階段で手すりを擦って音を立てている生物
タコ風船・・・・・・・・・・白黒世界にて低確率で出現する巨大な生物
トクト君・・・・・・・・・・話しかけると頭から赤い液体を流し始める謎の生物
カリンバ・・・・・・・・・・夢世界のテレビをつけると一定確率で開始するイベントとそこで登場するキャラクター
ウボァ・・・・・・・・・・・浅瀬の家で発生するイベントとそこで出現するオブジェクト
温泉さん・・・・・・・・・・荒野の小屋にいる生物(攻略サイトより引用)
もちろん通称名なので正式な名はない。
★エンディング★
ただ歩き回るだけのゲームではあるが一応エンディングは存在する。
エフェクトを25個すべて集め、最初の扉が12個ある部屋に戻る。
エフェクトを起動したまま「5」を押すとエフェクトを卵の状態で床に置くことができる。
すべてのエフェクトを卵の状態で置き、頬をつねり夢から覚める。
現実の世界でベランダに出るとエンディングである。
ベランダの手すりには階段が置かれており、そこから窓付きが飛び降りてこのゲームは終わりを迎える。
★考察★
窓付きは見たところまだ幼い少女である。
おそらく学校でいじめられておりそこで現実の世界で外に出ることを嫌がったのではないかと考えられる。
逃げ込むように夢の世界に行き冒険する。
窓付きにとっては夢の世界がすべてなのではないだろうか。
しかし夢というのは現実が影響するもの。
ゆめにっきの世界はおどろおどろしく、キャラクターも異形な姿である。
これは窓付きが見る現実世界が夢に現れているように思われる。
いじめによる精神状態がこのような世界にしてしまっているのである。
そして窓付きをいじめていた子たちは夢の中で鳥人間等の姿になって現れる。
鳥人間に襲われたり、ピクニックで仲間外れにされたり
それらを包丁で刺し殺せるのは窓付きにとっての復讐だろうと考えられる。
エフェクトをすべてゲットしこれ以上冒険する目的がなくなった窓付きは満足し自殺を選んだのではないだろうか。
考察はプレイした者の分だけあるが
わたしはこう考えている。