不思議な集落にたどり着いた話【管理人実体験】

こんにちは。

管理人のシズキです。

今回の記事はわたくしの実体験をお話ししようと思います。

 

今から5年ほど前の夏です。

私は岐阜にいる友人に会いに新幹線に乗り込みました。

友人と無事再会し、その日は到着して軽く観光をして友人宅に泊まりました。

滞在は3日間。

私はせっかくだからとひとつ行きたいところがありました。

当時わたしは「ひぐらしのなく頃に」が好きだったので、舞台となった白川郷に行ってみたいと考えていました。

友人にそのことを伝えると「じゃあ行ってみよう」と次の日車を走らせてくれました。

 

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白川郷に到着し、好きだったひぐらしの世界が目の前に広がっていることに興奮しました。

友人は一度来たことがあるそうで案内してもらい、充実した旅になりました。

時刻は17時を回りそろそろ帰ろうということで、行きは高速を使いましたが帰りはまったりと下道で帰ったのを覚えています。

 

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帰りの車の中、わたしたちは歌いながら揚々と車中での時間を過ごしました。

19時を回ったくらいの頃、夏とはいえさすがにあたりは暗くなってきます。

わたしたちはお手洗いに行きたくなり周辺でコンビニを探しました。

しかしあたりは山しかなくおそらくこの周辺にはコンビニはないだろうと思える道でした。

どうしようかと思っていたころポツンと明かりがついてる木でできた小屋を発見しました。

近づいて行ってみると公衆トイレでした。

あたりはもう真っ暗ついてる明かりは薄暗く、しかし他に安心して用を足せる場所もなかった為私たちはやむを得ず車を降りることにしました。

車を降りた瞬間、私たちを襲ったのはムワッっとした湿気と大量の小さい羽虫。

しばらく車にいたということもありますが明らかにいままで違う空気を放って、今までに経験したことのない蒸し暑さでした。

その上虫がすごい。本当にすごい。

口と鼻を常に閉じていなきゃいけないくらいの、川辺によくいる蚊柱が全体に広がってるような感じ。

公衆トイレへ一気に駆け込むと虫もいくらかましになり、不衛生で汚くはあったが背に腹は代えられず用を足しました。

また鼻と口を押えすぐ車に駆け込むとあることに気が付きました。

先ほどは虫に気を取られ気が付きませんでしたが、その公衆トイレの奥のほうに山に続く一本の細い道がありました。

山と言ってもそこまで木が茂っているわけではなく点々と古びた家あるのがわかりました。

 

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周りには公衆トイレ以外何もなく、田舎の集落にしてもこんな山の中に?

その細い道だって本当に車がぎりぎり通れるかなってくらい細く、この集落の人たちがもし車を持っていないとしたらどうやって生活している?

時刻は20時を回ったが明りのついてる家は見た感じ一軒もなさそう・・・

こんなはやい時間からもう寝ているのかな?

そもそも人が住んでいないのか?廃集落?

と疑問が次々に出てきました。

友人も不気味がっており気になるけど行こうかとゆっくり出発しはじめました。

駐車場から出ようとしたときふとバックミラーに目をやると集落に入っていこうとする、おそらく年配だと思われる人が歩いているのがわかりました。(車のバックライトと公衆トイレの明りで腰の曲がった老人ということは分かったが性別まではわからなかった)

私たちは気になってバックミラー越しに見ているとその老人は集落に入っていきました。

さらに不気味に感じ私たちは車を走らせその集落を後にしました。

その時の話をいまでも友人としますが、なぜあんなに空気が違ったのか、なぜあんなに虫がいたのか、あそこがなんていう場所だったのか、老人は何者だったのか。

なにもわかっていません。