【立ち入り禁止】北センチネル島【禁断の島】
2021年現在。
私たちの生活は多くの文明に溢れてる。
AIが発展し世の中を支配しようとしている現代に、いまだ文明が石器時代で止まっている島がある。
それが北センチネル島。
北センチネル島はインド領アンダマン諸島中の島であり、面積約70平方キロメートル。
そこに住む北センチネル族。
人口はおよそ50~500人だといわれている。
彼らは狩りや釣りで食料を確保し、完全自給自足の石器時代のような生活を送っている。
この民族は非常に攻撃的で、島に侵入しようとする者を矢で威嚇し寄せ付けない。
外部との接触を激しく拒んでおり、過去に上陸した者や漂着してしまった者を次々に殺害しているのだ。
立ち入ると殺されてしまうため非常に危険であるということと、部族の生き方を保護するためにインド政府はこの島を立ち入り禁止区域に指定している。
最近では2018年11月17日、アメリカ人宣教師のジョン・アレン・チャウさんがこの民族に殺害された。
2018年11月15日。チャウさんはキリスト教の布教活動のためにこの
島を訪れた。
付近で北センチネル島に連れてってくれるという地元漁師を雇いボートで島に向かった。
島の沖合でボートは停泊し、そこからはチャウさん一人でカヌーに乗り島に立ち入ったが、部族から矢の襲撃を受け負傷してボートまで帰ってきた。
翌日16日、チャウさんは再びこの島を訪ねる。
やはり襲撃を受け今度はカヌーを部族に壊されてしまったため泳いでボートまで帰ってきた。
さらに翌日17日。チャウさんはまた島を訪れたがもうボートに戻ってくることはなかった。
ボートを出した地元漁師は「部族がチャウさんの遺体を引きずっているのを見た」と言っている。
前述でも申し上げた通り、この島は立ち入り禁止区域であるためチャウさんの訪問を助けた漁師含む7名は逮捕された。
チャウさん以外にもこの島に侵入を試みて殺された者はわかっている記録だと、
1974年にはドキュメンタリー映画の撮影スタッフが矢で襲撃される。
2016年には地元漁師二人が島に漂着し、殺害される。
この記録以外にもきっと侵入し殺害された例はあるだろう。
2004年スマトラ島沖地震で被害確認のためにインド政府警備隊のヘリコプターがこの島の上空を飛んだが、ヘリコプターに向かい矢を構える部族の姿が確認されている。
ヘリにも威嚇するため島で殺された者たちの遺体回収はできていない。
殺された者たちの遺体はどうなるのか。
食人なども行われているのだろうか。